元気村「村長通信」

自給自足コミュニティ、活動日誌。

すべては「お蔭様」

 今日は、畑も乾いたので、ネギの植え替えをしようと、久しぶりに本格的に「鍬」を使いました。予想はしていましたが、当然のごとく「♬鍬を持つ手が震えてるー」になり、大変でした。一冬で体力が相当落ちていました。手も5針縫っている影響もあるのかな?(笑)

 ジャガイモの「芽だし」は順調です。農作業も野菜の生育も「太陽の恵み」がなければ成り立ちません。ありがたや、ありがたや。(笑)

抜糸していない手が気になります(笑)

ジャガイモの芽出しは順調

 ところで、車浮代著:「蔦重の教え」(双葉文庫)の中で、「今日様」のことについて書いていました。すべては「お蔭様」なんですね。抜粋して引用します。

・・江戸の人々は、しばしば「今日様」という言葉を使う。

朝起きるとまず、お天道様に向かって「今日様、今日もよろしくお願いします」と拝み、「生きているのは今日様のおかげだよ」と諭し、寝起きの悪い小僧には、「今日様に申し訳ないよ」と小言を言う。

また、「おかげさま」という言葉も、現代では「ありがとう」につける接頭語か枕詞のように無意識に使われているが、この時代はもっとずっと深い意味を持つ。

「おかげさま」は漢字で書くと「お蔭様」となる。「お前は、お陰様に生かされているんだよ」と母は子に教え、何かいいことがあると「お蔭様に感謝しなさい」といわれる。

最初のうちは、「お蔭様」とはいわば、陰ながらその人を見守ってくれている守護神のような、単体のイメージかと思っていたが、しばらく暮らすうち、もっとずっと大きな意味を持つことに気付いた。

お蔭様とは、人を生かしてくれている全ての自然エネルギーや事象ー人の恩を含める森羅万象を表す、象徴的な言葉だと理解した。