野菜は、きめ細かく生育状況を見ながら管理しても、なかなかうまく育ちません。一方で、雑草は肥料もやっていないのに、勝手に立派に成長します。(笑)
今日は、野菜なのか雑草なのか、わからなくなってきた「サツマイモ畑」の草刈りを行いました。(笑)
ところで、完全退職してから2年目に入りましたが、思いのほかもっと昔から農業をやっていたのではないかと思うぐらい楽しく過ごせています。悲喜こもごものサラリーマン時代が遠い昔の出来事に感じています。人生、終わりよければすべて良し。なのかもしれませんね。(笑)
齋藤孝さんもその著書『人生後半の幸福論~50のチェックリストで自分を見直す~ (光文社新書)』の中で同じようなことを説いています。抜粋して引用します。
・・「終わりよければすべてよし」という言葉がありますが、人生もそうだと思います。
途中でうまくいかないこと、苦しいことがあっても、最後の仕上げ段階を納得いくものにできれば、幸福な人生だったと思えるようになるのです。
いろいろな出来がよくて、人生の第1期、第2期に華やかな栄光のあった人、社会的な立場も高くなり、経済的にも恵まれ、周囲からうらやましがられていたような人でも、第3期を迎えてから自分の居場所を見つけられなかったら、人生に対する肯定感が下がります。
「あのころはよかったなあ(今は毎日が退屈だ、つまらない・・・)」 「昔は自分の周りは賑やかだった(なんでこんな寂しくて惨めなことになったんだ・・・)」
こんな思いがあると、過去がどんなに素晴らしかったとしても、人生に対する幸福感、満足感は薄くなってしまうのです。
逆に、これまで人生がうまくいかないことばかりだった、お金もたくさん稼げなかった、世の中は理不尽だと不満に思って生きてきたという人も、ここで自分がエネルギーを注げるものを見つけられれば、スイッチを切り替えられるのです。
これまでのこともすべて意味があったのだと受け入れるためには、今に満足感を持てることが大事です。現在を肯定して過ごせると、これからのことに対する不安も和らぎます。
だから、第3期を黄金期ゴールデンエイジにできれば、人生はあらかたうまくいったと考えられます。
<参考>
齋藤孝氏の「100年時代の人生を4つに分けて考える」。
●第1期「生まれてから25歳まで」(成育期)☞親や会社から庇護(ひご)を受けて育つ時期です。
●第2期「25歳から50歳まで」(活性期)☞社会を活性化させていく中心。重要な働き手となる時代です。
●第3期「50歳から75歳まで」(円熟期/黄金期)☞人生の折り返し地点を迎え、仕事でも家庭でも人生の節目となる変化があります。組織のリーダーとして活躍していた人も、定年を迎えます。
●第4期「75歳以降」(自由期)☞社会人として果たすべき責任や義務を完遂(かんすい)してきて、この年齢を迎えます。ここからは老後、余生として自由に過ごす時代といえます。