今日は、連休明けから再開する無人販売の契約手続きのため、若林郵便局に行ってきました。昨日お客様から直接電話があり、「レタス美味しかっよ」とのこと。いやー、農家冥利に尽きます。なので、今後職業欄には「百笑(ひゃくしょう)」と書こうかと思います。
ところで、精神科医、斎藤茂太さんがその著書『いい人生には「生き方のコツ」がある (だいわ文庫)』の中で、「笑いの効用」について解説しています。笑いには「とんでもない奇跡を起こす力がある」ようです。抜粋して引用します。
・・前向きなオプティミスト(楽観主義者)は、病気にも、トラブルに
も、ストレスにも強い。 前向きになって病気を治した代表的な人物に、アメリカのジャーナ
リストで、世界平和に対しても精力的に貢献してきたノーマン・カ ズンズがいる。太平洋戦争後、来日した氏は、広島、長崎の原爆投下による惨状に 心を痛めた。そして、原爆で親をなくした原爆孤児たち400人の里親を見つけ 、世話をしたりしている。 また、原爆によって顔などを負傷した25人の日本人女性をアメリ
カに招き、整形外科手術を受けさせている。 だが、カズンズはその後、重症の膠原病(こうげんびょう)に倒れ
てしまった。回復の可能性は500分の1という難病である。痛みで眠れない日もある厳しい病状だったが、氏は数分間、腹をか かえて笑うと1時間以上、痛みを忘れて眠ることができることに気 がついた。
病院で一般的な治療を受けたあと、自分で考えた治療を実践するた
めに、病院を退院した。その治療法とは、「笑い」と「ビタミン」である。 ホテルに部屋をとると、ビタミン注射をし、喜劇俳優マルクス兄弟
などの往年のコメディ映画を見て笑い、お笑いの本を読んで笑い、 笑い漬けの生活を送った。 その結果、500分の1の奇跡が起こったのである。大笑いは内臓を動かし、呼吸作用を盛んにする。病気を笑い飛ばそうという前向きの姿勢が自己治癒力を後押しした
のだろう。病気に勝ったのである。
ところで、氏は10歳のときに結核にかかり、療養所生活を送っ
ている。 当時、結核は死病と考えられていたが、少年であった彼は、療養所
では患者たちが「オプティミスト」と「リアリスト」に分けられる ことに気がついた。 「オプティミスト」たちはグループでいっしょに遊び、笑いあった
。「リアリスト」たちはグループ活動を嫌い、孤独で味気ない生活を しているように見えた。結核が治って退院していくのは「オプティミスト」たちのほうだっ た。 そこで彼も退院するために、遊び仲間の一員として「オプティミス
ト」の患者の仲間になり、結核を克服した。 そういった経験から、人間には病気と闘う潜在的な力があり、肯定
的な感情がその力を引きだし、治療効果を生むという信念をもった と述べている。
1980年には、外交交渉などで世界を飛びまわった過労から心筋
梗塞(しんきんこうそく)を発病した。このとき、医師は「状況そのものは回復不可能」と説明したが、回 復不可能という言葉を聞いたとたん闘志が燃えあがったという。このときも氏は、自分で考えた治療計画を半年間続け、回復してし まった。
具合が悪いとき、まずチェックすることは、この頃、笑ったことが
あるか、楽しい生活を送っているかどうかである。しばらく笑っていないと気づいたなら、健康が危機に瀕(ひん)し ているかもと疑ったほうがいい。 そこをどう乗り切るかはおのずと明らかである。
かくいう私も、つねに笑いを忘れないようにしているつもりである
。ユーモアとは人生の薬味というよりも、人生そのものではないかと すら思っている。