元気村「村長通信」

自給自足コミュニティ、活動日誌。

僕の仕事ではありませんから

 明日は、暴風雨ということで、シャカリキになって農作業をしてました。疲れ果てて、ふと、見上げるとそこには、なんと「桜」が・・・満開でした。そうです、元気村ファームの隣には「桜並木」があるのです。農作業をしながら花見ができるなんて、ありがたや、アリガタヤ。(笑)

元気村の隣の桜。満開になりました。

お盆用の「ほおずき」を播種しました。

 ところで、昨年9月18日のブログで、山形県西川町の菅野町長の作ったポロシャツを記事にしました。そのポロシャツには「それは、私の仕事ではない、と言わない」という文字がプリントされています。

 精神科医の片田珠美さんが、その著書『職場を腐らせる人たち』(講談社現代新書)の中で、そういう若手社員が増えていて、その対応に困惑する上司の話が出ていました。その気持ち分かります。抜粋して引用します。

・・最近どこの職場でも増えているのが、上司や先輩から言われたことしかしない若手社員である。典型的な指示待ちタイプで、指示されなければ何もせず、ぼうっとしている。先輩や同僚が忙しそうにしていても、手伝わない。上司から「少し手伝ったらどうか」と諭されても、「自分の仕事はちゃんとやっています」「指示がなかったので、僕の仕事だと思いませんでした」などと答え、定時で帰る。

 「僕の仕事ではありませんから」と言って、手伝わない指示待ちタイプというだけならまだしも対処のしようがあるが、なかには持論を繰り返し、自己正当化に終始する若手社員もいる。

 たとえば、IT系企業に勤務する20代の男性社員は、結果さえ出していれば協調性なんて要らないと思っているのか、大量の仕事を抱えた同僚が忙しそうにしていて困っていても、手伝おうとしない。上司が手伝うよう促しても、「僕の仕事ではありませんから」と言って、協力しない。

 上司が「君が困ったら助けてもらうかもしれないのだから、お互い様だと思って、協力するのが同じ課の仲間だろう」と諭しても、「僕、ちゃんと結果出していますよね? 僕、何かおかしなこと言っていますか? そもそも、これは僕がやるべき仕事ですか?」とかたくなに手伝おうとしない。

それどころか、「できない奴の仕事を手伝っていたら、自分の仕事ができないじゃないですか。結局、優秀で真面目な人間にしわ寄せがくるじゃないですか。そんなの真っ平ごめんです」と怒り出す。

 たしかに、この部下が業績をあげているのは事実なので、上司としては反論しにくいという。しかも、名門大学を優秀な成績で卒業しており、将来の幹部候補として一部の役員から目をかけられているようだ。そのため、「自分は特別だから多少のことは許される」という特権意識を抱くようになったのかもしれない。

 こういうタイプは、上司からすれば扱いづらいだろう。そのせいか、直属の上司は「厳しく注意したら、パワハラで告発されたり役員に言いつけられたりするかもしれない。かといって、このままにはしておけないし、一体どう対応すればいいのか」と思い悩んで、私に相談した。・・