元気村「村長通信」

自給自足コミュニティ、活動日誌。

違った価値観で生きる時間が始まる

 昨日は、今日が一日中「雨」という予報だったので、全力でジャガイモの「畝立て作業」をやりました。筋肉が悲鳴を上げました。(笑) 夕方にはヘトヘトで、「化膿するから、アルコールは控えてください」と言われていましたが、誘惑に負けて、手を出してしまいました。まいう~。(笑)

全力畝立て

 ところで、まだまだサラリーマン感覚が抜けきらず、「遅刻する夢」や「昔の立場で電話」をしてしまうことがあります。まぁ、身分的には、3月31日が雇用終了で、今は「年休消化中」ですので、仕方ないとしても、一日も早くギアチェンジしたいものです。(笑)

 齋藤孝さんがその著書、『60歳からの ブッダの言葉』(秀和システム)の中で、「ギアチェンジ」の必要性を説いているので抜粋して引用します。

・・豊かな人生の後半を送るためには、どうしたらいいでしょう? 一つは、やはりお金が大事です。ある程度の蓄えや備えが必要になります。

しかし大切なのはお金だけではありません。

たとえ蓄えが十二分にあったとしても、この年代の生き方や考え方を間違えると、思わぬ落とし穴に落ちる可能性があります。

一番の問題は、60代に入ると、多くの人にとってそれまでの社会的な立場が大きく変わってしまうということです。

それまではバリバリ働き、上司として部下を従えていた。

ところが定年を迎えると、その肩書、立場が一気に失われてしまいます。

自分に対する周囲の評価が大きく変わってしまう。

雇用継続を選択しても、給料は激減してしまう。

そこで自信を失ったり、やる気や目標を見失ってしまう人もいます。

人生のステージが変わったとき、大事になるのが「切り替え」です。

車で言うならギアチェンジです。

 

これまではビジネスの世界で、厳しい競争の中でどうにか勝ち上がろう、生き残ろうと頑張ってきた。

それとはまた違った価値観で生きる時間が始まるわけです。

それにうまく対応できないと、その先の人生がとても生きづらくなってしまう。

市民講座などに参加している女性から聞いた話ですが、講座には定年を迎えた男性も多く参加しているそうです。

ただ、最初の自己紹介でやたらと昔の会社の肩書や自慢話をする人が多いとか。

「自分のこれまでの活躍ぶりを知って欲しい、仕事一筋でやってきたから、それが一番の自己紹介なのだから」という思いからでしょうが、華々しい経歴だったとしても、そういう挨拶を聞いただけで、距離を置きたくなるそうです。

親しくなるために自己紹介をしているのに、いきなり警戒あるいは嫌悪されてしまう。恐ろしい話ですね。

 

しかし、誰にとっても決して他人事ではありません。

こういう男性はえてしてプライドが高く、頑固で柔軟性がないため、話をしていてもつまらないことが多いのです。

結果として周囲から距離を置かれるので、本人はますます不機嫌になる。

「こういう人に限って怒りっぽく、トラブルメーカーになる可能性が高いんです」と、その女性は話していました。

私も講師経験があるのでイメージできます。

 

いっぽうで、定年後の人生を、それまでの価値観に縛られず自由に謳歌している人もいます。

そういう人は過去を振り返らず、前向きで明るい。

やはり、人生のギアチェンジが必要なのです。競争社会の中でがむしゃらに頑張り、評価を得てきた人こそ、ギアを入れ直す必要があります。