元気村「村長通信」

自給自足コミュニティ、活動日誌。

レンタルなんにもしない人

 本日、66歳となりました。めでたい~!! と、いうことで、いつものように畑に行き、穏やかな一日でした。あまりにもいい天気だったので、ふらっと元気村に隣接する貞山運河を見に行きました。ペットと散歩する人やランニングする人、自転車で走る人等がちらほら見受けられました。いいところです。

散歩コースにちょうどいい、貞山運河。

 ところで、66歳になり、これからの人生の中で、何かしら世の中の役に立ちたいと思う気持ちもあるのですが、「レンタルなんにもしない人」というビジネスを立ち上げた「森本祥司」さんという人がいます。森本さんは、「人は存在するだけで価値がある」と言っています。

 実際、「離婚届を出すので同行して欲しい」「しんどいので話を聞いて欲しい」「散歩中の愛犬と遭遇して欲しい」「見送りに来て欲しい」「お見舞いに来て欲しい」等様々な依頼が来て、「何もしない」森本さんがつきあうそうです。それで大繁盛のビジネスになっているそうです。(笑)

 なるほどねぇ・・です。森本さんの言葉を引用します。

・・そもそも僕としては、何故、なんかしないとその場にいられないんだろう、という気持ちがありました。例えば大谷翔平がホームランを打ったというと、ホームランを打ったという功績に評価が集まりますよね。大谷翔平はホームランを打たなくても、彼という存在そのものに価値があるのに。

 世の中を見渡すと、そういった価値観ばかり見受けられるけど、よく考えたら、なんかしてないと価値がないなんて、すごくしんどいと思うのです。例えるなら、基本給なしの完全歩合制みたいな。だから、なんもしない方が、その存在にいかに価値があるかというところが際立つだろうと思います。

 もちろん、なんもしない方が偉いというわけではなく、ともすると、なにか役に立ったという印象に惹かれすぎて見えなくなりがちな存在自体の価値を、なんもしないことで見えやすくしているイメージです。それが僕の考える「存在給」という概念に近いのかもしれません。