元気村「村長通信」

自給自足コミュニティ、活動日誌。

「お金に困らない人」の話

 今日は涼しい一日でした。同じ作業でも、疲れ方が全く違います。無料スポーツジムはいいのですが、熱中症というおまけがついているので、要注意です。それにしても近頃の天気予報の外れることはなはだしいですね。(笑)今日も午後からは晴天の予報でしたが、突然雨が降り出しました。(笑)いちいち雨雲レーダーをチェックする気もないグウタラなので、大変でした。(笑)

突然の雨で大慌て(笑)

 ところで、今日は「お金がない」という話題になりました。まぁ、富裕層ではないので(笑)、ガソリン代が~、病院代が~、弁当を作った方が~、とかの「節約の話」にしかならないのですが、小林正観さんの「お金に困らない人」の話を聞くと、やっぱり考え方が異次元でした。(笑) 抜粋して引用します。

小林正観著:「100%幸せな1%の人々」中経出版 

 お金の使い方に関して、私がよい意味でショックを受けた話をしましょう。

 新潟市に「北方文化博物館」というのがあります。ここは、もともと新潟県下ーの大地主であった伊藤家の屋敷でした。今は、伊藤家の子孫が館長をしています。数人でそこを訪れたとき、伊藤館長は、庭にある築山を見ながら、懐かしそうに子どものころの話をされました。

 その築山は、高さ5mほどのものなのですが、造るのに3年半かかったというのです。ブルドーザーを使えば、2時間でできそうなのに、どうして3年半もかかったのでしょう。

 実は、数十年前、この築山を造るにあたり、当時の伊藤家の当主が、近郷近在の人に呼びかけ、「クルマや機械を使わずに土は手で運んでほしい」と要請したそうです。

 幼い子ども、おじいちゃん、おばあちゃん、何百の人が、機械を一切使わずに、手だけで外から運んだそうです。
そして、幼かった伊藤館長が中学生になったときに、近所の農家からこう言われたそうです。「あなたの家には、命を助けられました」

 その当時、たまたま越後平野は不作が続き、付近の農家はつらく苦しい状況でした。当主は、その人たちが長く仕事に従事できるよう「土は手で運んでくれ」と言ったのだとか。

 手で運ぶなら、小さい子供もお年寄りも働き手に加わることができたので、家族が多い人ほど実入りがよかったようで、「築山を造ることをやってくれたおかげで、一家心中しないですみました」という家が、何百世帯もあったそうです。

 その話を耳にした伊藤館長は、家の人に「そういうことだったの?」と聞いたら、そのとおりだったそうです。
「いくら困っていても、お金をあげてはいけない。それはプライドを傷つけることになる。代わりに仕事を作ってあげることで、自然に無理なくその仕事に従事することができる」というものでした。 

 伊藤館長には、その考え方がすごく衝撃的たったそうです。お金を持っていても「どうやってお金を集めようか」と考えている人ではない、ということでした。「いつ、どのようなときにお金を使うか」「どうしたら喜んでもらえるか」を常に考えていたのです。

 いざというときに、このようなお金の使い方ができると、まわりの人たちは、自分たちが困ったときに、この家から仕事というかたちでお金が流れてくるのですから、「この家に富んでいてもらいたい」「裕福であり続けてほしい」と思うのではないでしょうか。

 もしかしたら、こうした周囲のみなさんの想念の上に乗っかっていることが、お金に困らない秘訣なのかもしれません。