元気村「村長通信」

自給自足コミュニティ、活動日誌。

陽の光をたくさん浴びましょう。

 今日は、第3回元気村村民総出日光唐辛子収穫日でした。(笑) 朝5時30分から収穫作業が始まりましたが、なにせアラウンド70歳の昭和のおじさんたちですので、30分に1回、「腰痛てー」「もう無理」とわめきながら、なんとか9時30分に終了しました。

 「やれやれ」と、みんなで「おにぎり2個+漬物+トマト+鶏肉+ピクルス+卵焼き」を食べた後に、今度は軸切りと塩漬け作業です。約30kgを漬け込み、「疲れた~。もうダメ」と13時30分に、すべての作業が終了し、全員仮死状態になりました。(笑) にもかかわらず、いつもの「中国料理 好吃来」で、美味しく「五目ラーメンと半ライスセット」をいただきました。(笑)

軸切り作業

 ところで、精神科医和田秀樹さんによると、70歳前半までは、認知症よりうつ病の方が多いのだそうです。次のような症状がある高齢者は、要注意だそうです。

「食欲がない」
「最近、やる気が起きない」
「夜、何度も目が覚める」
「疲れやすく、すぐに横になってしまう」
「朝早く目が覚めてしまう」
「喜怒哀楽の感情が乏しい」
「元気が出ずボーっとしてしまう」

 若いころはこんなことはよくありました。しかし、みなさんがこのような症状があれば危険です。

 こうなると、家族が認知症を心配して、一緒に私の病院にやってきます。来院された方にまず最初に私がお聞きする質問はふたつです。

「食欲はありますか?」

もしも、「何を食べてもおいしくない」とか、「食欲がわかない」「食が細くなった」という場合は、認知症よりもうつ病の可能性が高いと診断します。

「ちゃんと眠れていますか?」

 もしも「夜中に何回も目を覚ます」という場合は、うつ病の可能性が高いと診断します。寝つきは悪くないが眠りが浅い熟睡障害は、うつ病による不眠の典型的な症状です。

 実際に、認知症うつ病は見分けがつきにくいのが特徴です。

 うつ病は、70代以降の人が一気に老け込む要因です。そのまま放っておくと、徐々に運動機能と脳機能が衰え、あっという間によぼよぼになってしまいます。

 高齢者は、脳内物質のセロトニンが減ってしまい、うつにかかるリスクが高まります。じつは70代の前半くらいまでは、認知症の人よりうつ病の人のほうが多いのです。

 なるほど。なので、次のような生活をしましょうと推奨しています。なんと、元気村の農作業が一番の特効薬かもしれません。(笑)

 こんなときは陽の光をたくさん浴びましょう。朝、カーテンを開けて、太陽の光を浴びる。コンビニまでちょっと歩いて行く。こんなふうに意識して、陽の光を浴びるようにしてみてください。

 食事をつくるのが面倒であれば、コンビニに行けばレンチンするだけですぐに食べられる栄養たっぷり、タンパク質豊富な食べ物がたくさん売られています。

 「鶏肉と卵のサンドイッチ」「サラダチキン」「唐揚げ」「鮭の塩焼き」「鯖のみそ煮」などなど。この文字を読んだだけで、だんだん食欲がわいてきませんか?

 視覚情報として目に入ってくると、それによって脳が刺激され、食欲がわいてくるものです。ぜひ外に出かけましょう。