元気村「村長通信」

自給自足コミュニティ、活動日誌。

パーパス(存在意義)

 今日は、「インゲン」を初収穫しました。夜の味噌汁は「新ジャガとインゲン」で決定です。「ネギ」も最後の土寄せ作業を行い、収穫を待つばかりになりました。

インゲン。採ったぞー!!

ネギの土寄せ作業

暑くなると必ず食べたくなる「冷やし中華大盛り」

 ところで、山川恭弘さんがその著書『バブソン大学で教えている 世界一のアントレプレナーシップ』(講談社)の中で、仕事の「パーパス(存在意義)」の重要性を説いています。引用後、レンガ職人の例えが面白いので、「土寄せ作業」について解説を試みます。(笑)

・・スタートアップには、必ず「ビジョン」「ミッション」「パーパス」の3つが存在します。まず「叶えたい夢」がある。これがビジョンです。そしてビジョンを叶えるための「ミッション(なすべきこと)」があり、それをなす「パーパス(存在意義)」がある必要があります。

・・イソップ童話に3人のレンガ職人の話がありますが、もう1名足して4名のレンガ職人がいたとします。旅人が職人に出会い、「何をしているのか」と聞いたところ、次のような答えが返ってきました。

A「レンガを積んでいるんだ」(その瞬間の作業としかとらえていない)
B「壁をつくっているんだ」(その次のステップ、途中経過に過ぎない)
C「教会をつくっているんだ」(最終形を把握しているが、その理由、目的にたどり着いていない)
D「苦しんでいる人を救う場所をつくっているんだ」(真の意義、パーパスを理解している)

もし新たな素材が発明され、レンガが無用の長物になれば、Aの職人はきっと何もできなくなるでしょう。しかし、Dの職人にとって「レンガを積むこと」は手段に過ぎないので、変化に対応できるでしょう。

・・NASAで清掃員をしている人に、「あなたの仕事は何ですか?」と聞いたところ、「世界の真実を知る手助けをしているんだ」と答えた、というエピソードがあります。彼は、NASAのミッション、ビジョンを理解し、共有しています。そのうえで自分の仕事に邁進まいしんしているのです。

<ネギの土寄せ作業職人(笑)>

A「土寄せしているんだ」(その瞬間の作業としかとらえていない)
B「ネギの白い部分をつくっているんだ」(その次のステップ、途中経過に過ぎない)
C「郵便局で販売する野菜をつくっているんだ」(最終形を把握しているが、その理由、目的にたどり着いていない)
D「物価高で苦しんでいる人になるべく安く、採りたての美味し野菜食べてもらうために、この元気村を立ち上げて野菜を作ってるんだ」(真の意義、パーパスを理解している)