暑くなると食べたくなるものはなぁ~に? それは「冷やし中華」です。と、いうことで、今日のランチは今年初の「冷やし中華」でした。ひと汗かいた後のすっばさが最高です。まいう~
ところで、今朝の朝ドラ「虎に翼」。寅ちゃんの夫の優三さんに、ついに召集令状が来て、出征していきました。なんとも悲しい、やるせないシーンでした。
他のドラマや映画でも、同じシーンになると、「もやもや」してきます。「本当にこんな理不尽なことは二度と起きないのだろうか」「いや、そうは思えない」「もし、孫に召集令状が来たら、ジジが代わって行ってやる」等々いつも自分の心の中に「不安」がよぎります。
この私の不安の原因を作家の山本七平さんと、映画監督の伊丹万作さんが、的確な言葉で説明してくれています。なるほどです。引用します。
山本七平『 ある異常体験者の偏見』(1974年)より
…そして、それが世の常識となる。するともうどうにもならない。動かすことも、ゆるがすこともできなくなる。
すると人びとはその不動の常識によりかかっていた方が楽だから、そこで思考を停止し、他に規定された判断をそのまま自分の判断とし、そしてその常識なるものに反対するものは自分の方から排除してしまう。ひどい時には村八分にしてしまう。
従って事実を知っている者はみな沈黙する。
いったんそうなると、もういいも悪いもない。その常識という虚構の上に順次に虚構が積み重ねられていき、しまいにはどんな誇大妄想狂も口にしないようなことを言っても、人びとは何の抵抗もなく受け入れてしまう。
…「だまされていた」という一語の持つ便利な効果におぼれて、一切の責任から解放された気でいる多くの人々の安易きわまる態度を見るとき、私は日本国民の将来に対して暗澹たる不安を感ぜざるを得ない。
「だまされていた」といって平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でもだまされるだろう。いや、現在でもすでに別のうそによってだまされ始めているにちがいないのである。一度だまされたら、二度とだまされまいとする真剣な自己反省と努力がなければ人間が進歩するわけはない。