今日は、朝陽を拝んでから、いざ釜石へ。釜石と言えば、釜石大観音。20年ぐらい前に訪れたときは、なんかくすんでいた記憶があるのですが、すっかりお色直しして、きれいな観音様になっていました。
駐車料金300円。拝観料500円と、ちょっとお高いイメージですが、高台から見える景色も、とても綺麗で、観光スポットでした。お薦めです。
ところで、今日の講話で特に力を入れたのは、玄侑宗久(げんゆうそうきゅう)著の『釈迦に説法』新潮新書の一節です。引用します。
・・「人生とは希望や目標を持ってそれを実現するためのものだ」。確かに子供の頃から、我々はそのように教わってきた。いわば自己実現こそが人生なのだ、と。
・・・これは実は不幸の源ではないだろうか。
・・・目標や希望は持つのが当然であり、その実現に向けて「頑張る」のが、いわば我々が教わってきた儒教的人生観だろう。しかし、この考え方だと、いつまでも完成することはないしピークは永遠に先延ばしにされたままなのだ。ところが実は、あなたはすでに完全なのであり、今こそがピークなのである。それが困難や苦渋に見えても、今はあなたを必要とする声に、なにも考えず応じてみてはどうだろう。応じつつ広がり深まる。そこではこれまで考えられなかった幅広い自己が、結果として実現されていくはずである。
つまり、「今の状況はいまの自分にちょうどいい状態で与えられるので、何も心配することもなく、力むこともなく、淡々と自分を必要とする人の役に立つことだけを考えればいい。」ということです。
大自然の法則は、そう出来ているんですよ。と伝えました。(笑)