元気村「村長通信」

自給自足コミュニティ、活動日誌。

最初から礼を守ったほうが・・・

 今日は朝から一日中研修でした。リーダー研修として「トップを支えるマネジメント」のパネルディスカッションのコーディネーター及び「講話のスキルアップ研修」の講師を務めました。疲れました。(笑)

 特に「講話のスキルアップ研修」は、そもそもスキルアップを教える講師がつまらない講話であってはならないので、ちょっと笑いをとりながら、「それならできる」「やってみようか」と具体的なアクションにつながるように工夫しました。まぁまぁだったと、誰もほめてくれないので、自画自賛しています。(笑)

 

講師の講師

 ところで、今読んでいる宮城谷昌光著「孔丘」(文春文庫)に、「礼と法」という場面が出てきます。私なりに要約すると、「裏金を作ってはダメだ」という「礼」があっても、最高権力者が「そんなことはない」と否定すると、それは「法」になる。そのため、それを取り締まるためのさらなる「法」が必要となる。それならば最初から「礼を徹底すべきだ」・・ということだと思います。今だからこそ、十分納得です。(笑)

・・孔丘は考えつづけた。やがて礼に対する法というものに想到した。叔孫氏が礼について述べたのに対して李孫氏は法によってそれを否定した。最高権力者の発言は法にかわりうる。それが礼にそむいても、不正であると指弾できない。・・・法によってひとつの礼が失われたのである。礼の喪失が続出すると、恣意的な法の発生を阻止するものがなくなってしまう。そのため、おのずとある秩序が紊れて収拾がつかなくなる。そうなると為政者は法を乱発せざるをえない。それなら、最初から礼を守り、従えばよいではないか。