元気村「村長通信」

自給自足コミュニティ、活動日誌。

民は支配されることを望んでいる

 今日は朝から晴天過ぎるぐらい晴天。気温も30度ぐらいまで上がる予定でしたが、23日(日)から「梅雨入り」の天気予報なので、終日「ジャガイモ掘り」に専念しました。残された期間はあと3日。金曜日は村民1号も助っ人に入る予定なので、なんとかなりそう・・・かな?(笑)

ホクホク食感の「男爵」

将軍を暗殺し、東大寺大仏殿を焼き払った松永久秀の物語

 ところで、物価は上がるし、税金も上がるし「どうしてくれんだよー」と農民一揆でも起こそうかと思いますが、「まぁ、そんなことやっても無駄かなー」と思っている私の気持ちを、今読んでいる今村翔吾さんの著書「じんかん」(講談社文庫)の一節で、「なるほどそうかもしれない」と解説してくれていました。情けないけどそうかもしれません。どうしましょうか(笑)

 抜粋して引用します。

(細川)高国が唐突に尋ねてきた。

「お主は武士が天下を乱していると、民を苦しめていると思っているのではないか?」

「その通りでしょう」

「それは大きな勘違いというもの・・・・そもそも世の九割が民。この全てが立ち上がれば武士などは木端微塵よ。では、なぜ立ち上がらぬ」

「初めに立つ者は恐ろしい。その恐れを刷り込んでいるのもまた武士です」

「だが、大きな一揆が何度も起こっているように、実際に立ち上がる者はいる。それなのにだれも続いておらぬではないか」

「それは・・・・」

確かに高国の言う通りである。九久兵衛(松永久秀)は答えに窮してしまった。

「答えは一つしかあるまい・・・民は支配されることを望んでいるのだ」

「馬鹿な」

「日々の暮らしが楽になるのを望んではいる。しかし、そのために自らが動くのを極めて厭う。それが民というものだ。」・・・