すっかり気温も高くなって、葉物野菜を収穫し翌日に出荷すると、へたへたになってしまいます。なので今日から「朝採り」に変更しました。
朝5時に「サニーレタス」を収穫し、9時には郵便局の窓口に並べました。すると、9時15分ごろお客様から電話がありました。「あのー、今日出ていたスナップエンドウは、すべて私が買ってしまいました。だって、このあいだ買って食べたらすっごく美味しかったんですよ。それから、サニーレタスも4個買ってしまいました。私一人で買い占めたみたいでごめんなさいね・・・」とのこと。正直なお客様で、感謝感激です。(笑)
また、別のお客様からは、「近所の人にも元気村の野菜は美味しいと宣伝しておいたからね」とのこと。ありがたいことです。
さらに、大口の注文がありました。元気村の野菜をイベントで販売したいので、すべて買い取りたいとのこと。ビックリです。(笑)
ところで、このお客様の「口コミ効果」のおかげかは分かりませんが、このところ野菜は「毎日完売状態」です。ありがたや、ありがたや。
立花大敬さんが、その著書『お日さまの教え 大敬先生《しあわせ通信》第四集』(本心庵)の中で、「善いうわさ話作戦」を紹介しています。なるほどです。抜粋して引用します。
ジャックはプロゴルファーで、あるカントリークラブで働いていました。
そのクラブは最近オーナーが亡くなって、ゴルフについては何も知らないオーナーの娘エヴァリンが跡を継いたのです。
ゴルフ場の経営のことでジャックとエヴァリンは事あるごとに衝突して、ついに大げんかをしてしまいました。
ジャックはクラブを辞めると息巻いてカウンセラーのスタウファー先生のところにやってきました。
「エヴァリンには何か上手にできることはないの?」
「ああ、ありますよ。
トーナメントの時にはすばらしい宴会を用意してくれます。
料理はグッドだし、もてなし方も最高ですよ。
誰もがくつろげて、とても居心地よくしてくれるのです。
彼女はそういう点で最高なんだ」
「クラブの中で、どこかうわさ話を流すのにいい場所はある?」
「コーヒーショップがいいだろうね」
「そこをちょっとすてきな仕事場にする気持ちが、あなたにある?」
「もちろん」
「ではこうしましょう。
コーヒーショップにいって、トーナメントの時、エヴァリンがどんなにすばらしい宴会を準備してくれるか、1人か2人ぐらいの人に話すのよ。
正直でなければいけませんよ。
本当でないことは絶対にいってはいけません。
そして次の日は、また別の、エヴァリンについての善いうわさ話をするのよ。
それを5日間続けてみて」
次の週になりました。
ジャックはワルツを踊りながら先生のところにやってきました。
「何があったと思いますか、先生」、喜びいっぱいの様子でたずねました。
「僕はやめないことになったのです。
エヴァリンが僕のところにやってきて、僕のことをとっても評価していると言って、これから彼女は宴会だけ担当して、ゴルフ関係の経営はみな僕に任せたいと言ったんですよ」
ジャックはそれからもクラブで働く他の人たちの良いところをみつけ出しては、善いうわさ話作戦をつづけました。
そして3ヵ月後、朝、職場につくと、クラブハウスの正面一杯の横断幕が掲げられていて、そこには、「私たちはジャックが大好き、誕生日おめでとう」と書かれていました。
クラブハウスのレストランにはエヴァリンがセッティングした、すばらしい誕生パーティが用意されていたというのは言うまでもないことですね。