元気村「村長通信」

自給自足コミュニティ、活動日誌。

余裕のないときにも相手を思いやれるか。

 今日も村民1号が参戦し、「つぼみ菜」と「菜花」の定植を行いました。また今年最後の「レタス」の定植も行い、これにビニールトンネルを施すと来年2月には食べ頃になる予定です。これで今年の露地栽培の「播種・定植」作業は一段落し、今後の冬の間の作業としては、残渣の整理と土づくりになります。

菜花、つぼみ菜定植終了。めでたし、めでたし。

ハウスのトマトが頑張っています。ファイト~!!

 ところで、心に余裕がないと、ついつい対応が厳しくなったり、冷たくなったりしてしまいます。本田健さんがその著書『なぜ、あの人はいつも好かれるのか (王様文庫 B 102-4)』の中で、『「余裕のないとき」ほど人格がテストされている』と解説しています。心が痛いですが、そのとおりだと思います。抜粋して引用します。

・・ほとんどの人は自分の「心の渇き」に対処できず、悶々としています。

 自分の「心の渇き」に無自覚で、ネガティブな感情を他人にぶつけていては、人間関係がうまくいくはずがありません。 

 たとえば社長が、部長とその部下に「このプロジェクト、すごいね。よくできている」とほめたとします。 

 そのアイデアは部下が出したものであったとしても、もし部長の心が渇いていたら、部長は「あれは僕が思いついたんですよ」と言ってしまうかもしれません。 自分が「認められたい」という気持ち、心の渇きが部長にあったら、部下のことをかまう余裕はないわけです。そして、自分の手柄を部長に取られた部下は、「何、この人?」と上司への信頼をなくしてしまいます。 

 一方、もし部長が心の渇いていない人で人格者だったら、たとえ自身のアイデアであったとしても、「いや、実は部下が天才的なアイデアを思いつきましてね」と手柄を上手に譲ってあげられます。そして、名指しされた部下は、「この上司に一生ついていこう」と思うでしょう。 

 「心の渇き」は、パートナーとの関係にも大きな影響を及ぼします。家事や小さな子どもの世話に時間を取られ、仕事もしていて、毎日、時間に追われるようにしている女性が、パートナーに「ところで僕の着るものは、どこにあるの?」と言われたら、どうなるでしょうか。想像してみてください。

 女性は、「自分で探せばいいでしょ。五歳以上の人は、自分のことは、自分でしてください!」と激怒するかもしれません。もし、彼女に心の余裕があったら、パートナーの子どもっぽいニーズに応えてあげられますが、日々の忙しさに加えて心が渇いていれば、それができないのが普通です。こうした会話が続くと、カップルの関係にもひびが入りかねません。

 人間関係を実り豊かなものにするには、自分のストレス度や心の渇き具合に自覚的でいることが必要です。そして、悶々としたネガティブな感情を不用意にぶつけないよう、気をつけることです。余裕のないときにも相手を思いやれるか、すべての人が試されています。

 それは、年齢に関係ないし、収入、社会的地位にも関係なく、「人間関係の質」を決める大事な指標なのかもしれません。