元気村「村長通信」

自給自足コミュニティ、活動日誌。

能天気なくらいがちょうどいい。

 梅雨空が続き、農作業はビニールハウス内に限られるため、開店休業状態です。退職から4か月目で、やっと休みらしい休みになりました。(笑)

 とはいえ、雨の日でも野菜は育つので、今日は朝5時から6時の間に雨が止むという予報だったので、「それ行け!!」ということで、収穫だけしてきました。

ジャガイモ、ニンニク、ズッキーニ、スナップエンドウ、インゲン、バジル、キュウリ、ネギ

 ところで、精神科医和田秀樹さんが、その著書『みんなボケるんだから恐れず軽やかに老いを味わい尽くす』(SBクリエイティブ)の中で、「かくあるべし思考をやめなさい」と提唱しています。なるほど昭和生まれは確かにその思考があります。気を付けないといけないですよね。抜粋して引用します。

 大企業に勤めていた、あるいは管理職だったという男性が認知症になった場合、デイサービスを利用することをすすめても大半は嫌がります。「人に頼ってはいけない」「弱った人やボケた人たちと遊ぶなんてみっともない」と思い込んでいるからです。

 精神医学の世界では、こうした考え方を「かくあるべし思考」と呼んでいます。

 人に頼ってはならない、男たるものこうでなければいけない、与えられた仕事はどんな困難があってもやり遂げなければならない、といった完全主義の人は、自分への要求水準が高い、いわば頑張り屋さんだからです。

 自分への要求が高い分、「頑張らなければいけない」と自分を追い込み、それができなかった場合、歯痒くてイライラしたり、できない自分自身を情けなく感じたりします。

 このように「かくあるべし思考」は、自分の考えで自分を縛るために、自分の素直な感情や本音が踏みにじられて、だんだん悲観的になっていきます。

 現在の精神医学の考え方では、「かくあるべし思考」とか、「この道しかない」とか思うことがもっとも心に悪いとされています。精神的な落ち込みが強くなると、うつを発症しやすくなります。

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 世の中のほとんどのことは答えは一つではないし、将来、よりよい答えが出てくる可能性もあるのですから、なるべく多様な答えを知っているほうが時代の変化に適応できます。選択肢をいくつか持つことは、人が生きていく上でも重要なポイントだと思います。

 高齢になったら、「楽な生き方」を選択するのが幸せな老後につながる道です。迷ったときは、「楽な道」を選んでください。能天気なくらいがちょうどいい。