元気村「村長通信」

自給自足コミュニティ、活動日誌。

3.11 3っの奇跡

3.11の時、自宅は津波の直撃を受け大破しましたが、3つの奇跡が起きました。

①妻が、地震の直後、職場から自宅に戻ろうとしたとき、上司からどうでもいいようなことで呼び止められ、「3分時間をロス」しました。その後、自宅に向かう途中で、あわや津波と正面衝突しそうになりました。あわててUターンし、難を逃れましたが、2~3台前の車は、津波に飲み込まれたそうです。「3分時間をロス」が妻の命をつなぎ留めました。

②私の自宅より、さらに海沿いに自宅がある姉が、娘と一緒に私の家まで避難してきました。ところが、私の家の中は、ありとあらゆるものが落下し、足を踏み入れることもできない有様だったので、そのまま外で私の妻が戻るのを待ちました。その時、松林を超えてくる津波が見えました。「お母さん、津波!!」という娘の声に気づいた姉は、這う這うの体で避難し、ことなきを得ました。

③山元町に住む親せきは、逃げ遅れましたが、松の大木が自宅屋根に引っ掛かり、それをつたって屋根に避難できました。舅も逃げ遅れましたが、庭の大きな石に上っていたところ、流れてきた屋根が丁度波を分けるように庭石に引っ掛かり、助かりました。姑は目の前を流されましたが、たまたまフード付きの服を着ていたので、手を伸ばして捕まえることができました。

・・・「運」って、なんでしょうね(笑)